ネコ型オートマトン

王様の耳はロバの耳。

正義のために戦う人たちは常に敵を欲している

近頃のリベラル派のほとんどは、自分たちの信ずる社会的正義の実現にはさほど興味が無く、慎重派や反対派を「正義たる我々に刃向かう者=悪」として断罪し、非難し、攻撃することに情熱を傾けてばかりいるように見える。自分たちの思想を宣伝することには大…

なぜCoinhiveを無断で動かしてはいけないか

kamo.hatenablog.jpCoinhive事件については最高裁に持ち込まれたので有罪無罪が決定した訳ではないが、高裁で有罪判決が出たことに対する遺憾の声があちこちで散見される。高裁の逆転有罪は最高裁判例を作るためのテクニカルな常套手段だという声もあるが、…

「少女環境活動家」という属性は諸刃の剣

グレタ・トゥーンベリ氏の活動に関心があるかどうかといえば、実のところ個人的にはそれほど興味が無い。環境問題について考えることは時折あるが、それがすなわち彼女への賛意に繋がるかといえば、そういうものではないと思う。彼女とその周辺の活動は環境…

表現の自由は「お気持ち」で制限されるものではなく、蛮行の言い訳になるものでもない

献血ポスターに巨乳キャラクターのイラストが使用されている件でいちゃもんを付けた女性弁護士の話が唐突に話題になっているが、そのイラストには特に肌の露出がある訳でもなく、それはまあ中には不快に感じる人がいるというのもわからないでもないが、だか…

秋の宵にパブリックビューイングを

先日、ふと思い立ってラグビーのパブリックビューイングに出かけた。日本代表がアイルランド代表を破った、あの歴史的な試合である。ラグビーは世界的に人気のあるスポーツで、日本にもファンは多いと聞くが、野球やサッカーと比べるとどうしても一枚落ちる…

パフォーマンスの暴走、あるいは孤立する韓国

日韓関係がいよいよ危なくなってきた。それどころか米韓もわからなくなってきた。私はここ一ヶ月ほどの日本の方針は米国政府に話を通してあったのだろうと見ていたのだが、流石に日米の「韓国外し」は無いだろうと思っていた。それが日韓GSOMIAの破棄で潮目…

平和教育が嫌いである

いわゆる平和教育というのが嫌いである。平和が嫌いだというのではなく、平和を愛し願っていればそれだけで平和になるとでも言いたげな教育方針が嫌いなのである。平和を愛する心というのは平和のための必要条件ではあるが十分条件ではない。平和について知…

日本の選挙は案外バランスが取れていると思った

参議院選挙が終了した。投票率は過去最低に近いものだったそうだが、全体として結果はバランスの取れたものになっていると感じた。個人的には: 与党で改選議席の過半数を取った一方、自民党単独過半数にはならなかったこと 改憲勢力と見られている日本維新…

SNSユーザーから某巨大掲示板ユーザーに戻りつつある今日この頃

インターネットの普及が本格的に始まったのが1995年頃で、私が使い始めたのが1997年だから、日本におけるインターネット商用利用の歴史を私は体感してきたと言ってもそれほど責められることは無いと思う。近頃はインターネット老人会という語があり、私にし…

感情と前近代的論理

ten-navi.com ここで描かれているかつての「帰りの会」が事実かどうかはちょっと眉唾ものだが、今年で41歳の私にはまるでその光景がありありと浮かぶような、そんな生々しさを持っている。そういうこともクラスによってはあっただろうな、と思えた。多かれ少…

物を書くということなど

自分は何かを発信するのにあまり向いていない気がときどきする。本が好きで、つまり文章や様々なコンテンツが好きなので、書籍はもちろんブログやネットの記事などもよく読みふける。そうしてあれこれ考えるのが好きだし、ときには何も考えず、知識や知恵や…

チームのストレスといったものを初めて経験している気がする

誰かの足を引っ張って忸怩たる思いをするとか、逆に誰かが足を引っ張るせいで苦杯をなめるとか、そういったチームならではのストレスに煩わされた経験が、私には皆無に等しい。学生時代は競技性の無い文化系クラブにばかり所属していたし、仕事もフリーラン…

まえがきのような何か

いきなり記事を書いていこうと思ったのだが、まずはブログのテーマなどを表明すると良い云々と編集ページで勧められたので、まえがきのようなものを先に残しておくことにする。とはいえこのブログは一種の日記のようなもので、つまり日頃見聞したことだとか…